先週から始まった田野畑の「おいしい!」を育む人を紹介するシリーズ「うみのひと。」vol.1〜 漁師・佐藤広為さんにつづくのは、「やまのひと。」vol.2〜 菊地英光(ひでみつ)さん。
もう当サイトをご訪問くださっている皆さまにはお馴染みかもしれません。田野畑村の郷土料理「いもだんす」に使うイモの粉を今なおつくり続ける唯一の生産者です。
もうご存知かなぁ… と思いつつも、やはり紹介せずにはいられません。それぐらい個性的な、とても“田野畑らしい”「やまのひと。」です(!?)
英光さんが住む田野畑村内陸部にある明戸地区は、山の恵み豊かな農村地帯。清流・明戸川のほど近くで英光さんは母のフチさんと共に昔ながらの保存食「イモの粉」を作りつづけています。
玄関先で母のフチさんと英光さん
厳寒の明戸川でさらし、軒先で寒干しにするとジャガイモがこんなに真っ白になります
「ほら、見て」と差し出されたイモの粉は、サラサラと舞って消えるようなきめ細かさ。「川の適度な流れがあってこそ、しっかりアク抜きができるんです」とは、英光さん。
こんなに個性的なイモの粉をどうやって食べたら良いのか… その活かし方を村の料理自慢の主婦たちが集う「思惟大橋レストハウス」の皆さんに披露してもらいました。
イモのカーテン…?田野畑名物「いもだんす」はこうして出来る!
さすがにもう厳寒の冬は通りすぎた田野畑村ですが、今でも朝晩は冷えこみ暖房をつけることもあります。(週末、盛岡から車で戻る途上、道路上の気温表示を見ると「3℃」でした… ><) そんな厳しい気候だからこそ「イモの粉」という保存食が生まれ、「イモだんす」という郷土料理が考案されたのですね。
「田野畑だより」では、個性的な面々がそろう田野畑村の「うみのひと。」&「やまのひと。」をシリーズで紹介していきます。いずれ『たのはた(TNH)48』として全国デビューしますので、乞うご期待!?