いつもは温厚で、仲良く協力しあう田野畑村民ですが、時と場合によっては戦わねばならぬときだってあります。今回の「料理コンテスト」もそう。
普段は一緒に仕事をして、料理をつくり合う仲でも
名誉(と賞金も?)かかったコンテストにおいては、別。真剣勝負です。
本番のその刻まで、相手が何をつくるのか、自分たちが何を出すのか内緒です。だから、当日会場でふだん仲の良いあの人が「あんなものを作ってる〜!!」とドキリとすることもあるのです。自分の料理を作りながらも、相手が気になる… そんな神経戦も展開されます。
(「何つくったの〜?」と敵情視察する一幕も!?)
自分の知らなかった素材や料理が、同じ田野畑村には眠ってて、この場で発見・発掘される。実は調理技術の優劣よりも、そちらの方がはるかに重要な「影のテーマ」でもあります。
そんな甲乙つけがたい競争の中、昨年、審査委員長(「ロレオール田野畑」伊藤勝康シェフ)特別賞を獲得したのは、田野畑村漁協 浜岩泉浦女性部による「いものこ兄弟 すまし汁」。
凍みイモの粉を片栗粉と共に練りあげて、うどんのような麺にします。田野畑産 昆布と鰹、シイタケでとったダシ汁と鶏がらのスープ、2種類を用意して、茹でた麺を加えて頂きます。麺を練った後、そのまま入れると汁が打ち粉で濁ってしまうので、一度茹でてから入れるのがポイント。滋味あふれる素材の美味しさが活きた、心が温まる一品です。
今年も浜岩泉浦女性部は、コンテストに出場予定。果たして今年は、どんな料理を見せてくれるのか…
大注目のチームです。
田野畑流 「おもてなし料理コンテスト&博覧会」 概要はコチラ!