すでに広く報じられている通り、この度の台風10号の影響により三陸沿岸部をはじめ東北、北海道各所に甚大な被害が出ております。 田野畑村も直撃を受け、路肩が崩壊したり、停電による工場停止で牛乳が製造できず、生乳を廃棄せざるを得なくなったりと、対応に追われています。
(路肩が崩れ通行困難になった道路)
しかし、隣接する岩泉町、久慈市、宮古市等に比べれば遥かに軽微な損害で済んでおり、今は主に岩泉町からの避難者受け入れに当っています。幸い電気も本日には全村にわたって復旧し、田野畑村では徐々に日常を取り戻そうとしています。
役場隣りの田野畑小学校では、午前中のみですが、台風が過ぎた翌日から授業を行っており、ちゃんと給食も出ています。
村内一の観光ホテル・羅賀荘も停電により営業停止になっておりましたが、5日(月)からは大浴場を近隣住民・避難者に無料開放する予定との報せもありました。
(倒木が流され橋に堰きとめられている場所も)
幸いこの地域では、夏の厳しい暑さは去り、冷房等がなくとも、こと気温に関していえば過ごしやすい環境にありますので、体を休められる場所と水(風呂)・食料、そして灯りがあれば、少しはホッと気が休まるものと思います。
村民の表情にも悲壮感はなく、事に当っていられるのも、そんな環境のおかげといえます。これがお隣り、岩泉町になるとまるで状況は違っていて、山間部は「震災のときより遥かにひどい」と聞きます。
(川辺を歩いているように見えますが、本来ここは舗装された一般道。道が川になっていました)
今も岩泉町への道は閉ざされており、盛岡へ行くには一旦、青森近辺まで北上し、高速を南下するのが最速ルートのようです。状況は刻々変わりますが、まずは、「田野畑村は元気です!」 という一報まで。