『田野畑流 おもてなし料理 コンテスト&ランチバイキング』盛大に開幕!
田野畑村の恵まれた「海の幸&山の幸」を活かした
郷土料理の良さを再発見し
同時に、村内外の人とのコミュニケーションを促進し
地域活性化にもつなげようという主旨でスタートした
「田野畑村 料理コンテスト」。
昨年からは『田野畑流 おもてなし料理 コンテスト』と銘打って
食を通じた人と人との交流をより意識した内容に変化してきました。
今年で第3回目を迎えた食の祭典が
2月19日(日)、ホテル羅賀荘にて開幕しました。
この日のために、村の食文化の伝承・発展を目指す女性団体や
新メニュー開発に意欲を見せる飲食店事業者、
そして純粋に“おいしいものが好き!”という有志たち
計13チームが39品の料理を出品
食の饗宴に華をそえました。
この『田野畑流 おもてなし料理 コンテスト』をお目当てに
大勢のお客様が遠方から来訪。
まずは、田野畑村ファンクラブともいえる
『懐かし村』会員の皆さま。
東京を中心に首都圏各地から
さらには岐阜県などからも
1泊2日の“田野畑村ツアー”にご参加くださいました。
同じ岩手県内からも盛岡を中心に
50人を超す人たちがツアーに参加。
(岩手日報への広告掲載後、7分で定員オーバーという人気ぶり!)
前日には、景勝地・北山崎見学や地元・大宮神楽の演舞を鑑賞するなどして
気持ちを盛り上げた上での会場入り。
同じ県内とはいえ、広大な岩手県では
なかなか北三陸まで足を運ぶ機会は少ないもの。
「初めて来ました!」という人も多く、
「馴染みのある食材も多いけど、作り方は初めてみるものばかり」
「イモの粉を使った料理、シイタケ料理が多いのが興味深いです」
などの声が上がりました。
そして、肝心の料理はというと…
「すごい品数で、食べたいのに全部は食べ切れなかった~ 残念!」
「ここに来て食べると、おいしさは格別です!」
などの声が上がり、多くの方々にご満足いただけたようです。
このコンテストの特徴として
出品者と来訪者の距離が近いことがあります。
作り手は自ら料理の説明をするし
来訪者も気軽にレシピや食材のことを訊くことができます。
やはり作り手としては、食べた人から直接ほめられると嬉しいし、
料理と会話を通して「元気をもらいました!」と
言ってもらえるのは望外の喜びでもあります。
グランプリは、食改さんの『凍みイモの粉 鮭マヨ コロッケ』!
そんな数ある料理の中から
今年度の「総合グランプリ」に輝いたのが、こちら
食生活改善推進員 団体連絡協議会
(長いので村では「食改さん」と呼びます)による
『凍みイモの粉 鮭マヨ コロッケ』(上画像、右)
厳寒の田野畑村では、昔から冬場の保存食として
ジャガイモを水にさらした後、乾燥させて粉にする
「イモの粉」を貴重な食材として活かしてきました。
そのイモの粉を現代風の「鮭マヨ コロッケ」に仕上げた
一品が、見事 グランプリを獲得!
食改さんは「菓子・スイーツ部門」に出品した
『おからケーキ 豆乳クリーム』(上画像、左)も部門賞を受賞。
昨年は別イベントと予定が重なり
不参加となった食改さんですが、今年は見事すぎるほどの
存在感を発揮してくれました。
(食改さんメンバーと審査員の田野畑村長・石原弘)
審査員長 特別賞は、田野畑浜女性部の『カレイなます』に決定!
グランプリに次ぐ位置づけの「審査委員長 特別賞」は
村のフランス料理レストラン「ロレオール田野畑」のシェフである
伊藤勝康 審査委員長から発表されました。
見事、栄誉に輝いたのは、
田野畑村漁協 田野畑浜女性部の『カレイなます』。
前年度チャンピオンでもある田野畑浜女性部は
今年、計6品を出品。(上画像、左上段から時計回りで)
「香茸のクルミ和え」「煮しめ」「きみだんす」「寄せ豆腐のお吸い物」
「カレイなます」「ボリメキと大根おろしの汐かれカゼ和え」
この中の『カレイなます』が審査委員長 特別賞を
『煮しめ』が「煮物」部門賞を受賞。
食改さん同様、2冠に輝きました!
代表の熊谷裕美子さんは、
「(地元)羅賀地区で「なます」といえば、昔から「カレイなます」です。
今年は村外からお客様が多くいらっしゃるとのことだったので
ぜひ田野畑の味を知ってもらえたらと思い参加しました」と説明。
(発表の瞬間には、歓喜の声が上がりました)
「ロレオール田野畑」の伊藤勝康シェフは
「昔のように冠婚葬祭で人が集まって、地元の料理を食べるとか
つくる技術が伝わる場も減っています。
今日は若いお母さんたちもたくさんお見えでした。
『カレイなます』はシンプルだからこそぜひ継承してほしい料理。
どんどん若い人が参加して、おもてなしの料理を伝え
広めていって欲しいです」とコメント。
副賞として田野畑浜女性部の皆さんには
「ロレオール田野畑」のスペシャルディナー券が贈呈されました。
「おつまみ一品」部門賞は、サンマッシュ田野畑の『丸ごと生シイタケの南蛮漬』
今年のコンテストでは全39品が
6つのカテゴリー(部門)に分かれて審査・投票されました。
来場者全員と5人の審査員による
合計得票数が最も多い料理が、各部門賞として表彰されます。
計10品がエントリーされた
最激戦部門である「おつまみ一品」を制したのは
サンマッシュ田野畑の『丸ごと生シイタケの南蛮漬』!
村の基幹産業の1つである「菌床シイタケ」のメーカーさんとして
躍進する㈱サンマッシュ田野畑が
自らのシイタケのおいしさを伝えるべく
料理の世界にも勇みでて、見事入賞!
サンマッシュ料理長でもある(!?)青木工場長を中心に
見事なチームワークで並みいる強豪を抑えての受賞でした。
プレゼンターの県沿岸広域振興局 鈴木敦 副局長(左)と表彰を受けるサンマッシュ田野畑の佐々木 副工場長
副賞には、田野畑村の友好都市・埼玉県深谷市の
特産品 大ボリュームセットが贈られました。